フランスカバ協会の機関紙から③(by Mr.Ueda)
★LA CHRONIQUE DE THOUERIS No.46(May 2007)(p8-10)
[ キング。ヒッポの若いドラマーの話 ]
先導するドラマーの構想は2006年11月26日、GerardmerにおいてPatrick,マルタン夫妻、Guittin夫妻が集まりキング・ヒッポにつき検討している時に、パレードの先駆けとなり、キング・ヒッポの到着を知らせるドラマーの構想を思い当たった。
Pierreは即座に彼の住むPalaiseauでフロートを作ることにした。 PatrickとBernardは彼に溶接の方法を教えた。PierreがPalaiseau(会長の住所)でドラマーの制作に当たっている間に、マルタン夫妻は水仙祭り実行委員会に「キング・ヒッポのドラマー」の登録を行った。完成したドラマーはGerardmerに2007年3月に到着し、後に「努力」部門の3位を取った。
[ 前会長・Maryse Hournarette ]
準備段階での会員参加者全員は、作業所でも室内でも素晴らしい仕事振りであった。そして、待ちに待った週末! 晴れたのも束の間、爽やかな雨が降り出した。私は、キング・ヒッポの素朴な美しさと、力強くそして優しい姿を見たとき、感極まって涙が出た。私たち26人は群舞を踊るバレリーナとなった。 振り付けは素晴らしく、観衆は共に歌い手拍子を送った。この行進のひと時はとても楽しかった。 私はドイツの友人達(ドイツかば協会)と日本からの会員に会えたことも嬉しかった。Guittin夫妻とMartin夫妻、そしてAlanと二人の技術者に脱帽!
[ IreneとFrancois Martin (マルタン夫妻) ]
信頼と情熱、これが私たちの原動力となった。 キング・ヒッポの実現は、私たちにとって格別な意義があった。 私の従兄弟が、第二次世界大戦後、はじめての水仙祭りにフロートを作ったものを参考にして、2006年の春にこの構想を思いついた。 ADHがこれを取上げてくれた事に感謝する。この準備の作業は、子供の頃のIrene(マルタン夫人)との記憶を呼び起こした。家族や友達の楽しい雰囲気の中で水仙を地下室一杯に摘んだ事。 *Gerardmerは水仙で有名な地である。 -植田注―
キング・ヒッポは、ADHのメンバーが熱心に制作に従事し一体感となった事により、本当の家族となった事を教えてくれた。 この間の暖かい良い雰囲気があったからこそ、8月から枯葉や苔の採取を始め、ドレスやブーツを作りには祭りの前日までかかって作業を完遂する事が出来た。今年の水仙は早く咲きすぎた。 Ireneは技術者Patrickが空になった作業所に座り込み、キング・ヒッポが飛び去った夢を見ることさえあった。キング・ヒッポに従う兵隊たちの活動も、キング・ヒッポ同様並々ならぬものであった。ADHに栄光あれ!
[ Anne Guneau ]
私はIreneとIsabelleが衣装合わせのために大変な心遣いと苦労をしていた事を今でも思い出す。 想像以上に重いヒッポの頭を合わせ*も大変であった。始めてのパレード参加、娘のMorganeにも良い思いでであった。
*ダンシング・チームはチェスの駒の衣装でヒッポの頭をかぶった。この頭の中にはヘルメットが入っており、個人個人の頭に合わせて調整した。
[Florence Kennedy-Maman ]
とにかく素晴らしかった。 私はこの仕事のために皆が真剣に取り組み、そして情熱を傾けた事を感じた。 そこに居合わせたことはとても楽しかった。 他に何があるだろう。。。
[ Yoshiaki Ueda ]
おめでとう! ADHのメンバーであることを誇りに思う。ADHの海外会員として、何時かフランスで皆と会う事が夢であった。 私を紹介してくれたMartin夫妻が住むGerardmeの水仙祭りにADHがキング・ヒッポで参加することを知り、チャンス到来と考えた。4月29日、午前中は晴天だったが午後は雨、ヒッポは水を欲しがった。 チャーミングなヒッポの縫いぐるみ(会長が中に入った)とダンシング・チームに先導されたキング・ヒッポは一際目立っており、そして非常に良く纏まって居り、第一位に充分値した。キング・ヒッポとそしてADHに乾杯!
[ Sandrine Rondeau ]
あれは、偉大な冒険であった。 私は、水仙の差込とパレードに参加しただけであったが、出来上がったわれわれのフロートを見たときには感動した。フローとの出来は上々で、皆疲れていたにも拘わらずパレードは素晴らしかった。私はこの偉大なプロジェクトに参加した事を誇りに思う。 一生に一度しかない良い思い出となった。
[ MartineとGeorge Michotte、そして可愛いLeo ]
紛れも無くキング・ヒッポは王様そのものだった。
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