フランスカバ協会の機関紙から①(by Mr.Ueda)
フランスカバ協会(ADH)は、機関紙を発行している。カバ好き会員のための機関紙はカバの話題満載。カバ好きにとってはそれはそれは楽しい記事ばかり。
第46号(2007年5月発行)の機関紙の一部をご紹介します。ADH会員のMr.Martinがフランス語から英語へ、MR.Ueda(ADH日本人会員)が英語から日本語へと翻訳してくれたものです。この号は4月に開催されたイベントジェラルメの水仙祭りに関する記事が中心。ADH会員総動員で作った「キングヒッポ」の山車がジェラルメ水仙祭りで見事優勝!その計画から最終仕上げ、祭り当日の様子、そして受賞の喜びなど、興奮冷めやらぬADH会員の様子が伺えます。ヒポミ
★LA CHRONIQUE DE THOUERIS No.46(May 2007)
ADH会長の言葉(p.2)
戴冠式が済んで。。。。われわれの多くはキング・ヒッポの戴冠式が終わっても、未だあの時の陶酔に酔いしれている。 その後には何が来るのだろう?
キング・ヒッポ、それはADHの多数のメンバーの気持ちを一つにした素晴らしい計画であった。 この一年間、われわれは一つに結ばれた。 今、その計画は成功した。
この計画のために動員された活力は、何年か前にわれわれの本が出版された時のように、ADHの歴史に大きな足跡を残すだろう。 このキング・ヒッポ計画は、われわれに新しい息吹を吹き込んだ。 それはヒッポ!われわれは人々に感動を与えた。Pierre Guittin
●キング・ヒッポは如何にして「水仙祭り」で1位となったか?(ジェラルメ4月28~29日)(p.3)
世界的に名を馳せたジェラルメの第43回水仙祭りでADHは歓声を上げた。”世界的“少なくもADHはそう言える。日本から植田大使(?)の参加、ドイツの協会からはUlrich Kalcher会長を含め11人が参加、英国より会員Florence Kennedy、ベルギーの会員Michotte夫妻の参加と国際的になった。
[ 最終準備 ]
最終の仕上げのため開催数日前には、会長・Pierre Guittin夫妻、創設者で元会長・Myrse Hournarette、Evelyne Tilmontと息子のArnaud、会計係りPierre Goffinet、デザイナーのAlain Derlonがジェラルメに到着した。 この人たち以外に、Noelle DerlonやClaire Hournaretteも来たが、フロートの仕上げ作業に多すぎると言う事はなかった。 その他のADH会員Cosson一家とLaurence and Laurent Delteilもパレードに参加するためジェラルメに来た。最後の2週間は死に物狂いであった。王様のドラマーの衣装作り;チェスボードに苔を貼り付け, 刈り込み、そしてMartinが用意した“Loi Hippo”の文字をAlainとArnaudが取り付けた; 地元のラジオ局“Cocktail FM”のスタジオで、Arnaud, Everlyne, Pascale, Pierre Goffinetによりパレード用の曲を吹き込んだ; パレードで行進する26名全員の衣装合わせをMartin夫人が行った; Pascalが、その息女Irene Guittinが用意した振り付けのリハーサルを行った; PatrickとMartinが仕上げ用の水仙を探し最後の採取地に行った。 熱心にこの活動に参加した皆さんに感謝!
●キング・ヒッポが出来上がるまでの人々の言葉:
まず、最初にマルタン夫妻が水仙祭りにADHが参加するアイデアを考えつき、フレームを作る工場を探し、飾り付けの苔や枯葉を集めること等を効率的に運営してきた。そしてPatrikとBernarと言う優れた技術者が一年をかけて素晴らしいフレームが出来上がった。Alainは頭の部分のデザインを描いた。会長Pierreは彼の住むPalaiseauからGerardmerに通い続け、Gerardmerの工場を自分の工場の様に使いこなした。GerardmerにおけるADHの役員会でキング・ヒッポの具体的な構想が形作られ、アイデアのイラストが出来上がった。 若しわれわれが劇場に出演しても観客から拍手で迎えられただろう。
[ 素晴らしき一日 ]
日曜日午前1時、キング・ヒッポ完成。 午前7時、われわれのフロートは作業所の天井より高いため、6名の会員が集まりフロートを作業所より取り出し、頭を胴体につないだ。その後キング・ヒッポのフロートは午後に予定されるパレートの控の場所に移動し、出発の合図を待った。
悪天候にも拘わらず多数の観衆が集まった。ブラスバンドの大音響は、しばしばわれわれの行進曲を掻き消したが、Pascaleに先導されヒッポの衣装を着けた会員たちのパレードが始まった。
AlainとPatrick Fleurance が警備を担当し、威厳に満ちたキングを先導する太鼓のフロートがLaurent Delteilが行進の先頭に立った。愉快なグレー・ヒッポの縫ぐるみが行進に加わり、子供たちや母親たちが寄り添った。この縫いぐるみに誰が入って居るのか? パレードが終わって皆が衣装を脱いだ時に判った。 それは、われらが会長Pierreのお気に入りの役割であった。行進の最中、多くの拍手を受けた。 その間、Alainが「どのフロートが良いか?」聞いた;「キング・ヒッポ」の声が多く聞かれ、われわれは誇らしく思った。
3時間のパレードの後、レストラン「にわとりとロバ」、“passer du coq a l’ane”でキング・ヒッポの戴冠式のため、ADHグループ総員60人の祝賀会が用意された。 そこで、Patric, Bernard, Alain, Martin夫妻の5人が感激の嵐の中で“Golden Hippo 2007”を受賞した。 一方、水仙祭委員会の審査結果は、「カーニバルの道化師」に特別賞、われらがキング・ヒッポは大型フロート部門で第一位を獲得した。 地元Gerardmer以外の参加者が賞を取ったのは異例の事であった。
♪“おー! キング・ヒッポ、キング・ヒッポ、ヒポポタマスよ
皆さんに挨拶するため、湖の水辺にやって来た。
おー! キング・ヒッポ、キング・ヒッポ、ヒポポタマスよ
ジェラルメの湖にやって来た!“♪
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