カバの形のゲームのボード
亀じゃなくてカバです。1998年に運び屋NKさんがルーブル美術館で撮った写真。古代エジプト人が遊んだゲームのボード。
二人で遊ぶ双六のようなゲームで、左右に29個の穴が空いて、カバの頭の後ろから初めて一人ずつ交互に小骨(サイコロみたい役目?)をふり、駒を進めていく。尻尾の辺りの10番目と側面の20番目の穴にあたったら後ろに下がり、15番(側面にある大きな穴を囲む円の最初にある)と25番(円の最後にある)に当たった時はもう一度小骨を振ることができる。
穴に刺さっているのが駒で、お互いの駒は頭の違いで区別される。ちなみに写真で刺さっている3つの駒はもともとついていたものではない。もともと使われていたものは、もっと洗練されていたと思われる。
この58個の穴が開いたボードゲームは紀元前2000年頃のエジプトで出現し、ボードが複数発見されているが、カバの形をしていることや、ガラスの象嵌が施された陶器という素材からも、ゲームボードとしてたいへん珍しいものである。
紀元前664-332年 光沢のない繊細な淡い青緑色の陶器は末期王朝時代の作品に特徴的なスタイルと言われる。
幅18cm 長さ21.5cm 高さ7.4cm
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