アレクサンドル今井さんの巨大金カバ その2 1996年
1996年のかば祭り(3月1日から6日まで)の時のこと、3月3日の日曜日そろそろ昼食休憩にいこうかという時、受付の芳名帳を見るともなしにめくったら、芳名帳に「アレクサンドル今井」の文字が飛び込んできた。「エーッ!」私はギャラリーの中に向かって叫んだ「誰?誰がアレクサンドル今井?」家族連れの男性がこちらを向いた「僕だよ」
その昔、西武百貨店でアレクサンドル今井氏がカバ作品を床に並べた個展を見たことがある。その時の光景が忘れられない。カバの塊はン十万円の高値がついていて、それだけにいつかあのカバを手に入れたいものだと、夢の一つとして心の片隅にあった。そのアレクサンドル今井さんが来ているって、なんで?
聞けば家が近くで、昼食を外で食べようと奥様とお嬢さんと出かけ、食後にブラブラ散歩していてギャラリーに入ったという。カバの神様のお導きだわ!記念撮影をしてもらったりしているうちにアレクサンドル今井氏が言った。「うちにまだカバがあるからおいでよ」というわけで、翌日、駅の反対側にあるアレクサンドル今井氏のご自宅にうかがった。
玄関前にドンと置いてあった、あの特大金カバです。
この後、かば祭り会場へ行くので私はカバのトレーナーを来ている。芸術家らしい自由な雰囲気の素敵なご自宅で、コーヒーをいただきながら話もはずみ、結局金カバ2頭を譲ってもらうことになった。2頭にしたのは、いつかカバ美術館を開くことになったらその玄関の両脇にひとつずつ置くことを考えたから。サインをするというので、それぞれ「アレックス」と「アンドレ」とサインをしてもらい、そのままかば祭りの会場に運んでもらったのです。
それまで自宅で開いていたかば祭りをギャラリーで開いたかば祭り1996
こんな出会いがあるなんて夢にも思わなかった。外に出てみるものだなと感じた最初のできごとでした。
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